古民家再生は実測調査から始まります。
架構の把握や柱間の寸法測定をし現況図面を書きます。
さらに、増改築の形跡の調査により、増改築の変遷を把握し
建設当初の建物の復元図面を制作しました。
それらを踏まえつつ使える材の把握をし、間取りを考えていきます。
残念ながら棟札等は残っておらず、建設年は特定できませんでしたが、
お施主様へのヒアリングや久住にある古民家と間取りが同じで、
そこに残る家相図に”享保年間に建設”と記入があることからも、
少なくとも200年以上は前の建物であると推定できます。
設計方針としては、柱や梁の痛み具合や住宅ローンのこともあり、
一度軸組みを解体し、
現行の建築基準法に合うように基礎を作った後、
架構を再構築する事になりました。
解体する事になったので、一部の梁だけ使用するなど自由度は上がりますが、
何世代にも渡り大切に住み継がれて来た建物ですので、
建物形状と架構を残すことで、その想いを受け継ぐ事になりました。
そのお住いの上棟が5月上旬にあります。
滅多に見ることができないお住まいですので、
是非ご覧になってください。
詳しくはお問い合わせ下さい。
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